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【映画レビュー】「地下室のヘンな穴」(原題「Incroyable mais vrai」/2022 フランス・ベルギー) [映画]

【映画レビュー】「地下室のヘンな穴」(原題「Incroyable mais vrai」/2022 フランス・ベルギー)
 新居を購入すべく一軒家を探すアラン(アラン・シャバ)とマリー(レア・ドリュッケール)の中年夫婦が気に入った、ある森の中に建つ物件。不動産会社によると、家の地下室に空いた穴に入ると「時間が12時間進み、肉体が3日分若返る」らしい。夫婦は半信半疑で住み始めるが、真贋はともかく、その穴の存在によって妻マリーは若返ったつもりになって、モデルになろうとする、それを冷めた目で見る夫アラン。夫婦の間にはすきま風が吹き始める。
 さらにその友人夫婦の夫ジェラール(ブノワ・マジメル)に至っては、自由自在に操れる電子ペニスを装着するという、なかなかブッ飛んだキャラクター設定とストーリー展開だ。しかも、その手術を行うのが、日本人の闇医者…。しかも、せっかく取り替えた電子ペニスが故障してしまい、突如発火。炎上、日本に修理手術を受けに行くシーンも登場する。もはやカオスといえる状態だ。
 ただ、穴に関しても電子ペニスに関しても、人間が誰しも持っている老いへの抵抗、若返り願望のようなものが、コメディーを交えながら描かれている点で共通している。
 そして、自然の摂理に反するとどうなるかという点もしっかりと描かれて、オチを付けている。74分と短い作品だが、カンタン・デュピュー氏のの突き抜けた発想力が存分に反映された作品だ。ただ、見る人を選ぶ作品であることは間違いない。
<評価>★★★☆☆
<公式サイト>https://longride.jp/incredible-but-true/
<公式Twitter>https://twitter.com/chika_no_ana
<監督・脚本・撮影>カンタン・デュピュー
<製作>トマ・ベルアエジュ、マチュー・ベルアエジュ
<美術>ジョアン・ル・ボル
<衣装>イザベル・パネッティエ
<編集>カンタン・デュピュー
<音楽>ジョン・サント
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地下室のヘンな穴

地下室のヘンな穴

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2023/02/15
  • メディア: Prime Video



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