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【映画レビュー】「銀河鉄道の父」(2023 日本) [映画]

【映画レビュー】「銀河鉄道の父」(2023 日本)
 父・宮沢政次郎の視点から宮沢賢治、そして家族を描き、直木賞に選出された門井慶喜の長編小説の映画化作品。映画化に先駆けて、2020年に舞台化もされている題材だ。
 本作をひと言で言ってしまえば「This is 感動ポルノ」だ。
 そもそも宮沢賢治は、その死後になってから作品が評価された人物だ。その父である政次郎は、地元の名士であったことは事実だが、一般人に過ぎず、史実はないに等しい人物だ。それを“想像”によって話を膨らませ、出来上がったのが、この原作小説であり、舞台、映画もそうだ。
 宮沢賢治が実はダメ息子だったという視点は斬新ではあるのだが、エピソードが薄すぎて、感情移入できずに、退屈この上ない。
 父より先に亡くなってしまったことは不幸だと思うが、それ以上の感情を揺さぶられることはなかった。感動の押し売りばかりが鼻に付き、逆に白けてくる。
 そこそこヒットした作品ではあるが、本作を見て泣いたという人は、映画との向き合い方を考え直した方がいい。それほどの駄作ということだ。まぁこれがキノフィルムズの常套手段でもあるのだが…。
 役所広司、菅田将暉、森七菜と、豪華キャストを揃えてはいるが、非常にもったいないという印象しか残らない。
 ヒットするのはアニメかテレビドラマの劇場版ばかりの邦画の中にあって、この作品だ。日本映画界の未来を危惧してしまうような作品だった。
<評価>★☆☆☆☆
<公式サイト>https://ginga-movie.com/
<公式X>https://twitter.com/Ginga_Movie2023
<公式Instagram>https://www.instagram.com/ginga_movie2023/
<監督>成島出
<脚本>坂口理子
<製作総指揮>木下直哉
<エグゼクティブプロデューサー>武部由美子
<プロデューサー>谷川由希子、根津勝、下田淳行
<音楽プロデューサー>津島玄一
<共同プロデューサー>原公男
<ラインプロデューサー>及川義幸
<撮影>相馬大輔
<照明>佐藤浩太
<録音>松本昇和
<美術>西村貴志
<装飾>湯澤幸夫
<衣装>宮本茉莉
<ヘアメイク>田中マリ子
<VFX>杉本篤
<音響効果>岡瀬晶彦
<編集>阿部亙英
<音楽>海田庄吾
<音楽監修>安川午朗
<助監督>足立博
<スクリプター>森直子
<制作担当>田辺正樹
<原作>門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社) https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000328365
<主題歌>いきものがかり「STAR」(Sony Music Labels) https://www.sonymusic.co.jp/artist/Ikimonogakari/discography/ESXX02743B01A
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読んでおきたい 宮沢賢治 名作選 (TJMOOK)

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  • 作者: 宮沢 賢治
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2023/05/08
  • メディア: ムック






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