【映画レビュー】「君よ憤怒の河を渉れ」(1976 日本)：三丁目の夕日：SSブログ

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【映画レビュー】「君よ憤怒の河を渉れ」(1976 日本)　[映画] [編集]

【映画レビュー】「君よ憤怒の河を渉れ」(1976 日本)
昭和中期にしてはあり得ないような(いや、だからこそか)スケールの、ジェットコースター映画だ。ストーリーが雑だっていいじゃないか、音楽とシーンが多少ずれていてもいいじゃないか、熊がミエミエの着ぐるみでもいいじゃないか、たかが娯楽作、されど娯楽作だ。楽しめればいいでは無いかと感じされる大作だ。とにかく高倉健をはじめとするキャストも含め、昭和映画の迫力に圧倒される。大映の倒産と自身の破産から、同作で復活した永田雅一氏の映画プロデューサーとしての情熱と意地を感じる。そして、高倉健と原田芳雄が格好良すぎる！ラストシーンに国会議事堂がバックにしたのは、公職追放の憂き目に遭った永田氏の反権力の意思表示なのだろうか。令和の世にこのスケールの作品を(ほぼオールロケで)制作できないだろう。そもそも、撮影許可すら下りないのではないか。名作映画とは、細かいディテールなどどうで良いのだ。とにかくそのスケールを娯楽として楽しめるか。その意味では名作の一つと言えるし。40年の時を経て、中国でリメイクされたことが、その証左と言えよう。
＜評価＞★★★★☆
＜監督＞佐藤純彌
＜脚本＞田坂啓、佐藤純彌
＜製作＞永田雅一
＜音楽＞青山八郎
＜原作＞西村寿行「君よ憤怒の河を渉れ」(徳間書店)　https://www.tokuma.jp/book/b512761.html
＜リメイク映画＞「マンハント」(2017 中国)　https://gaga.ne.jp/manhunt/
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