SSブログ

【映画レビュー】「キング・オブ・キラーズ」(原題「King of Killers」/2023 アメリカ・カナダ) [映画]

【映画レビュー】「キング・オブ・キラーズ」(原題「King of Killers」/2023 アメリカ・カナダ)
 シカゴの暗黒街で殺し屋として妻や娘と暮らす、元CIAのマーカス・ギャラン(アラン・ムーシ)。しかし、引き受けた仕事で妻・カーラ(マリー・アヴゲロプロス)が巻き添えとなり命を落としてしまう。落ち込んだマーカスは、東京で開かれるという賞金1000万ドルの“コンテスト”に誘われる。同じ頃、一人娘の心臓に病気が見つかる。その手術費を稼ごうとマーカスは東京へ向かう。
 コンテストは最強の暗殺者ドラコス(フランク・グリロ)を殺すべく、世界中から集められたプロの殺し屋たち。マーカスら7人を競い合わせるものだが、逃げようとした者は主催者に殺される。
 しかし、それが実は主催者の狙いで、7人の殺し合いをさせるのが本当の目的だった…。
 アクションシーンには見どころがあるものの、シナリオ自体は非常に単純なものであり、テンポはいいものの、なぜ“コンテスト”の舞台が東京なのか必然性に欠け、その東京の描き方も実に前時代的で、非常に陳腐なものだ。芸者姿で登場する日本人女性も、キャストは韓国人だ。未だに日本をこんなイメージで見ている映画人がいることに、逆に驚かされる。
 原作はケビン・グレイボーによるアニメーションらしいが、本作は全編を通じ、B級感漂うものであり、日本では配給会社が見つからず、劇場公開されなかったのもうなずける。
 製作されたアメリカとカナダでも散々な評価をされているようで、レーティングも低い。サスペンス要素もあるのはあるのだが、あまりにも薄っぺらく、アクションシーンの派手さで92分押し切ってしまったような作品だ。
<評価>★☆☆☆☆
<監督・原作・脚本>ケビン・グレイボー
<製作>エンジェル・グラシア、シェーン・ウォーカー、アラン・ムーシ、トッド・スレイター、ジュリエット・ハゴピアン、マイケル・ハミルトン=ライト、クリストファー・ラッシュ・ハリントン
<製作総指揮>ケビン・グレイボー、マシュー・ヘルダーマン、ルーク・テイラー、タイラー・グールド、ロマン・コペレビッチ、ロマン・ビアリ、クリスティーナ・ローリン、シャーマン・バイリン、バートン・L・ワーナー、ブランドン・エバンス、マーシー・シナコ、アンドリュー・バン・デン・ハウテン、バリー・ブルッカー、スタン・ワートリーブ、ジョシュ・スペクター、スティーブン・ドーフ、グラント・スレイター レイコ・ブラッドリー
<撮影>ポール・スーダーマン
<音楽>ケビン・クローニン
<インターネットムービーデータベース>https://www.imdb.com/title/tt14057604/
#キング・オブ・キラーズ #映画 #殺し屋 #東京 #アラン・ムーシ #スティーブン・ドーフ #フランク・グリロ #シャノン・クック #ケビン・グレイボー #マリー・アブゲロプロス #ジョルジュ・サン=ピエール #マリー・アヴゲロプロス

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画