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【映画レビュー】「ゴッドマザー」(原題「La daronne」/英題「Mama Weed」/2020 フランス) [映画]

【映画レビュー】「ゴッドマザー」(原題「La daronne」/英題「Mama Weed」/2020 フランス)
 2020年にラルプデュエズ映画祭でワールドプレミア上映され、フランスでは2020年9月9日に公開。日本では、「フランス映画祭2020横浜」で上映された犯罪コメディ作品。
 ペイシェンス・ポルトフォ(イザベル・ユペール)は、フランス警察署の麻薬対策課に属するアラビア語の通訳。一方で私生活は、バツイチ子持ちで、元夫の借金を肩代わりし、母親(リリアン・ロベール)は高額な介護施設に預けており、とても余裕があるとはいえない生活状況だ。
 アラブ系の麻薬売人の取り締まりを補助する仕事なのだが、ある日、刑事のフィリップ(イポリット・ジラルド)が追う麻薬売人の1人が、母親の世話をしてくれている介護士の息子だと知り、彼を助けることを決意する。そして、ひょんな事から1トン以上もある押収した麻薬を奪い、内部情報と警察のリソースを利用して独自のネットワークを築き、売りさばく売人「ママ・ウィード」となる。しかし、そのせいで今度は麻薬組織から追われるハメになってしまう。
 ストーリー的はサスペンスともいえるものだが、ユペールをはじめ、キャスト陣のかなりコメディに寄った演技によって、肩の力が抜けた痛快な作品となっている。
 数々の賞に輝き、カンヌ国際映画祭では審査委員長まで務めるほどの大物であるイザベル・ユペールの軽妙な芝居によって、生きるか死ぬかの密売組織との対決もポップに描かれている。
 いい意味で、フランス映画っぽくないハイテンポの作品で、結末までアッという間だが、本作に関しては、それほど深みが要求されるわけでもなく、70歳を迎えようとしているユペールが麻薬組織や警察から追われ、疾走するなど、衰えを全く感じさせない姿も見せ、健在ぶりを示した形だ。
<評価>★★★☆☆
<監督>ジャン=ポール・サロメ
<原作>アンヌロール・ケール
<脚本>ジャン=ポール・サロメ、アンヌロール・ケール
<製作>クリスティナ・ラルサン、ジャン=バティスト・デュポン
<撮影>ジュリアン・ハーシュ
<音楽>ブリュノ・クーレ
<インターネットムービーデータベース>https://www.imdb.com/title/tt9288726/
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グレタ GRETA(字幕版)

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  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/09/02
  • メディア: Prime Video






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