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【映画レビュー】「KAPPEI カッペイ」(2022 日本) [映画]

【映画レビュー】「KAPPEI カッペイ」(2022 日本)
 ノストラダムスの大予言を信じ、1999年に文明が崩壊すると信じ、現代社会からかけ離れた離島で、来たる終末に向け、少年時代からひたすら修業してきたものの、世界滅亡は起きず、2023年になって、無戒殺風拳の師範(古田新太)によって、突然「解散」告げられるシーンから物語が始まる。
 活躍の場を得られないまま、突如、現代の東京に勝平(伊藤英明)をはじめ、“終末の戦士”たちが放り込まれ、世間の常識とのギャップにより、さまざまなハプニングや恋愛を描くアクションコメディー。原作は「デトロイト・メタル・シティ」などの代表作を持つギャグ漫画界の大物・若杉公徳氏だ。
 その時代錯誤の風貌から、市井の人々からは変態扱いされるも、気弱な大学生・啓太(西畑大吾)を、チンピラ(マテンロウのアントニーと大トニー)のカツアゲから救った勝平は、それをきっかけに女子大生・山瀬ハル(上白石萌歌)と知り合い、初めて“恋心”が芽生える。
 そして、そんな勝平の前に、かつてともに修行に励んだ守(大貫勇輔)、正義(山本耕史)、英雄(小澤征悦)らたちが現れ、騒動を巻き起こす一方で、強盗事件を解決に導いたりもする。
 ギャグ漫画が原作とあって、とにかくストーリーがいい意味でハチャメチャだ。しかしながら、伊藤英明、山本耕史らの豪華キャストが大真面目に演じており、役者としての引き出しの多さを見せ付けている。“終末の戦士”を演じた俳優の肉体美も注目ポイントだ。
 興行収入は約3億円と、とてもヒットしたとは言い難い結果に終わった同作。コロナ第8波の真っ最中の封切りだったことも不運だった。脚本を務めたのは「翔んで埼玉」の徳永友一氏だが、プロモーション次第では、同様にヒットしていたと思われる内容だっただけに悔やまれる。
 一流の俳優たちが、くだらない(←褒め言葉です)ギャグストーリーを、体を張って演じている隠れた秀作だ。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://kappei-movie.jp/
<公式Twitter>https://twitter.com/kappei_movie
<公式Instagram>https://www.instagram.com/kappei_movie/
<監督>平野隆
<脚本>徳永友一
<プロデューサー>辻本珠子、刀根鉄太、宇田川寧
<共同プロデューサー>大脇拓郎、田口雄介
<音楽プロデューサー>溝口大悟
<撮影>小松高志
<照明>蒔苗友一郎
<録音>田中博信
<美術>金勝浩一
<装飾>中澤正英
<衣装>白石敦子
<ヘアメイク>酒井夢月、佐藤陵
<編集>森下博昭
<音楽>遠藤浩二
<アクションコーディネーター>吉田浩之
<VFXスーパーバイザー>小坂一順、道木伸隆
<スクリプター>石川愛子
<助監督>長野晋也
<制作担当>松原剛
<原作>若杉公徳「KAPPEI」(白泉社) https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/43681/
<主題歌>西川貴教 featuring ももいろクローバーZ「鉄血†Gravity」(EPICレコードジャパン) https://www.sonymusic.co.jp/artist/takanorinishikawa/info/538899
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KAPPEI カッペイ

KAPPEI カッペイ

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2023/06/01
  • メディア: Prime Video






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