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【映画レビュー】「エージェント:アンヌ」(原題「Seule: Les dossiers Silvercloud」/英題「Let Her Kill You」/2023 フランス・スイス) [映画]

【映画レビュー】「エージェント:アンヌ」(原題「Seule: Les dossiers Silvercloud」/英題「Let Her Kill You」/2023 フランス・スイス)
 2008年10月、スイス・サンモリッツの山奥の山小屋で孤独に暮らすアンヌ(アーシア・アルジェント)は、かつてロシアの諜報組織GRUで働いた元スパイだが、山小屋が監視・盗聴されていることに気付く。
 そこへ各国の政府の機密を暴露するサイト「シルバークラウド」のジョー・レズウィンターナー(ジョー・レズウィン)から、アンヌが組織に所属した頃に彼女が入手した、米国大統領選真っ最中のバラク・オバマに関するスキャンダルの証拠映像の提供を頼まれる。さらに予期せぬ人物がアンヌに接触してくる。
 「足を洗った」と、初めは依頼を拒むアンヌだが、身の周りで起きる奇妙な出来事によって、徐々に陰謀に巻き込まれていく。
 設定は壮大なものだが、ストーリーはアンヌを演じるアーシア・アルジェントの独り芝居といっていいほど地味に進む。時系列も分かりずらく、さらには、かつての相棒であるロシア人スパイがアンヌの同性恋人というキャラクター設定が、分かりずらさを助長している感がある。
 盗聴されていると分かっていながら、携帯電話で連絡を取り合い、盗聴に気付いた途端、公衆電話に切り替えるという脇の甘さも目立つ。
 アクションシーンはほぼ皆無で、サスペンスに全振りしており、全般的に暗め。ラストシーンに辿り着くまで、冗長な展開が続き、退屈な作品だ。日本では劇場公開されなかったばかりか、DVD化にも至らなかったが、それも納得の内容だ。
<評価>★☆☆☆☆
<監督>ジェローム・ドシエ
<脚本>ジェローム・ドシエ、ディディエ・ルジェ
<製作>アラン・ベンギーギ、ルート・バルトブルゲール
<撮影>グレッグ・ペダット
<音楽>ナサニエル・メカリー
<編集>クリストフ・ピネル
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