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【映画レビュー】「鍵」(2022 日本) [映画]

【映画レビュー】「鍵」(2022 日本)
 明治時代に生まれ、明治・大正・昭和と激動の時代を生き抜き、耽美的な私小説からミステリーまで多くの作品を残した谷崎潤一郎による原作の初版の刊行はなんと1956年(昭和31年)だ。その後、幾度も映画化・テレビドラマ化され、同作は劇場版といては6作目にあたる。
 初老の大学教授・神田直己(水澤紳吾)が、若く性欲タップリの妻・郁子(桝田幸希)を満足させられず、教え子でもある青年・木村正也(水石亜飛夢)に寝取らせようと画策する。その方が神田にとって性的興奮を得られるからだ。そのストーリー展開は、原作や過去に映像化された作品と変わらない。
 原作では、酔い潰れて寝入ってしまった様を写真に収め、日記に記していくが、同作では、スマホで撮影し、SNSにアップするという、令和となった現代に合わせた脚本となっている。
 行為は徐々にエスカレートしていき、神田が妻を睡眠薬で眠らせ、木村に寝取らせようとするが…。
 キャストは失礼ながら有名どころではない。生々しいベッドシーンや裸の描写もあるため、R15+に指定されているが、基本的には、登場人物の腹の探り合いをコミカルに描いた作品だ。75分という短尺作品であるものの、見せるべきストーリーをきっちりと収めている。こんな“楽しいエロス”を描く作品もアリだと感じさせてくれる。
<評価>★★★☆☆
<公式サイト>https://bungou-ntr.com/kagi.html
<公式Twitter>https://twitter.com/BungoNtr
<監督・脚本>井上博貴
<企画>佐藤友彦
<プロデュース>佐藤友彦
<プロデューサー>渡邉直哉
<撮影>加藤大志
<照明>高橋拓
<録音>池田知久
<衣装>山川恵未
<ヘアメイク>山田季紗
<編集>井上博貴
<MA・音楽>中西ゆういちろう
<助監督>河野宗彦
<原案>谷崎潤一郎「鍵」(中央公論新社) https://www.chuko.co.jp/bunko/1973/12/200053.html
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鍵

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/12/02
  • メディア: Prime Video






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