SSブログ

【映画レビュー】「truth~姦しき弔いの果て~」(2022 日本) [映画]

【映画レビュー】「truth~姦しき弔いの果て~」(2022 日本)
 映画、テレビを問わず、社会派からコメディ、バラエティまで、実に多様な作品を世に放ってきた堤幸彦氏の記念すべき監督50作目。まさかのインディーズの自主制作映画。しかも、ワンシチュエーションで、一人の男の死によって、交際のあった3人の女性が繰り広げる会話劇。その会話の内容がお下劣この上なく、罵り合いとマウントの取り合いが延々と続く。いわば“愛人”としてしか生きられなかった三十路女性の本音が矢のように飛び交い、舌戦を繰り広げた挙げ句、死した男に関して、ある“真”実にたどり着く。
 コロナ禍の中、仕事を失った3人の女優(広山詞葉、福宮あやの、河野知美)からの逆オファーを受け、たった2日で原案を練り上げ、2か月で撮り終えたといわれた作品でありながら、海外の映画賞を8つも獲得するという常人離れした芸当は、堤幸彦氏の持つ引き出しの多さと、懐に深さが成せることだろう。
 そんな堤監督に応えるように、3人のキャストは、下ネタ満載の下品の限りを尽くしたような会話劇を繰り広げており、三十路独身女性の裏の顔が伺い知れるようでもある。突然、事故死した男は佐藤二朗が演じているが、“忖度出演”とクレジットされている点にも、堤監督の遊び心が垣間見える。
71分という短い作品であるが、矢継ぎ早に言葉の矢が飛び交うアッという間で、かつ濃密な一作だ。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://truth-film-japan.com/
<公式Twitter>https://mobile.twitter.com/truth_FilmJapan
<公式Instagram>https://www.instagram.com/truth_movie0107/
<監督・原案>堤幸彦
<脚本>三浦有為子
<企画>畑義久
<エグゼクティブプロデューサー>鬼頭理三
<プロデューサー>広山詞葉、福宮あやの、河野知美
<撮影>唐沢悟
<照明>角俊平
<録音>臼井久雄
<美術>田口麻里奈
<衣装>藤崎コウイチ
<ヘアメイク>小坂美由紀
<編集>似内千晶
<音楽プロデューサー>茂木英興
<音楽>魚返明未
<音響効果>壁谷貴弘
<助監督>稲留武
<仕上げ担当>和田泰宏
<スチール>ハラダケイコ
<宣伝ビジュアル>金延さえ
#truth #姦しき弔いの果て #映画 #堤幸彦 #広山詞葉 #福宮あやの #河野知美 #佐藤二朗 #三浦有為子 #喜劇 #インディーズ #コメディ #自主制作 #映画祭 #8冠 #ラビットハウス

truth~姦しき弔いの果て~

truth~姦しき弔いの果て~

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/09/21
  • メディア: Prime Video






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画