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【映画レビュー】「シン・仮面ライダー」(2023 日本) [映画]

【映画レビュー】「シン・仮面ライダー」(2023 日本)
 仮面ライダー生誕50周年作品で、庵野秀明が監督・脚本を務めている。
 同作は、庵野氏が脚本などを務めた『シン』を冠とした2016年『シン・ゴジラ』(脚本・総監督)、2021年『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(企画・原作・脚本・総監督)、2022年『シン・ウルトラマン』(企画・脚本)に続き、「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」が手掛けた『シン』シリーズの5作目にあたる。
 前3作はリメイク色が強い作品だったが、同作は、1971年からテレビ放送された『仮面ライダー』、石ノ森章太郎氏の原作漫画『仮面ライダー』を基にしながら描かれる「仮面ライダーシリーズ」のリブート(再構成)色が濃い一作となっている。
 『シン』シリーズ、特に「ゴジラ」「ウルトラマン」に共通していることだが、庵野氏自身が特撮ファンであるがゆえに、思い入れが強く入り過ぎたこともあり、あまりにも大人向けの脚本にしたことで、原作を知る一部ファンからは批判も浴びた。
 しかしながら、それは庵野氏の原作へのリスペストに加え、それらのヒーローを現代に蘇らせるという困難な試みに挑んだ結果であり、他の誰にもできない挑戦でもある。
 そして、「仮面ライダー」を令和の世に復活させようと、完成させたのが同作だ。
 前提として、同作は、子ども向けの「特撮ヒーロー作品」ではない。ド派手な爆発も少なく、その昔、チビッ子を怖がらせ、かつ楽しませた、いわゆる“○○怪人”といったキャラクターも登場しない。
 そもそも、仮面ライダーの最大の見どころであるはずの格闘シーンも少なく、その中では、仮面ライダーが殺めたショッカーから血しぶきが吹き出し、その血のりがライダーの手袋にベッタリと付着する描写もあり、そのため、PG12指定されているほどだ。
 物語は、本郷猛(池松壮亮)と緑川ルリ子(浜辺美波)が、ショッカーの怪人であるクモオーグ(大森南朋)に追われ、ルリ子は捕らわれる場面から始まる。そこで、本郷がバッタオーグに変身し、ショッカーの戦闘員を瞬く間に倒し、ルリ子を救出して山中に身を隠す。
 そこに現れたルリ子の父・緑川弘(塚本晋也)は本郷をプラーナと呼ばれる、人間が持つパワーによって変身する「昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクト」の最高傑作として新たな体にしたことを明かす。
 弘はその力を人のために使ってほしいと語るが、そこに出現したクモオーグによって殺される。ルリ子を連れ去ったクモオーグを追って本郷はサイクロン号に乗ってバッタオーグへと変身、「仮面ライダー」を名乗り、クモオーグを倒す。
 その後も、コウモリオーグ(手塚とおる)、ハチオーグ(西野七瀬)、サソリオーグ(長澤まさみ)、カマキリ・カメレオンオーグ(本郷奏多)、そして、ルリ子の兄でありながら、チョウオーグとして敵対する緑川イチロー(森山未來)いった、さまざまな昆虫や鳥を、人間にオーグメンテーション(人間と一体化させ、その能力を拡張させる)を施し、驚異的な能力を与えた敵が、本郷とルリ子の前に立ちはだかる。
 「仮面ライダー」については、その長きにわたるシリーズの中で、多くのライダーが生まれ、「昭和」と「平成」にカテゴリー分けされるほどだが、ここでは本郷猛こと1号と、一文字隼人(柄本佑)こと2号しか登場しない。それは、庵野氏自身の世代も関係しているだろうが、やはりこの2人が、仮面ライダーの「原点」であることが理由だろう。
 それでも、1号・2号ライダーを知らない世代であっても楽しめる脚本となっている。ルリ子が、ストーリーテラー的な存在として、ショッカーと緑川父娘の関係性や、ライダーが誕生した経緯を明らかにする役割も担っているからだ。
 加えて、次々と現れるオーグたちには、贅沢ともいえる一流俳優陣をキャスティングしており、それぞれがキャラ立ちした数々のオーグにも注目だ。
 「特撮ヒーローもの」ではないのであれば何なのかと問われれば、仮面ライダーというヒーローが介在した人間ドラマに近い印象だ。
 自分でも把握できないほどの力を持ち、それを持て余し苦悩する、池松壮亮が演じる本郷猛の姿が非常に印象的だ。池松が二枚目俳優であることは否定しようがないが、どこか“昭和っぽさ”を感じさせる、その雰囲気が本郷猛という役柄にピタリとはまっている。そして、それは、一文字隼人を演じる柄本佑に関しても言えることだ。
 そして、原作の中では、仮面ライダーが絶対的な“善”で、ショッカーが世界征服を目論む“悪”という設定であるが、同作でのショッカーは、非合法組織でありながら、「Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling(持続可能な幸福を目指す愛の秘密結社)」の頭文字を取ったことからも分かるように、アイやケイといったAIが、「この世に絶望した人間を救済する」というミッションを実行する“絶対悪”というよりも“必要悪”のような存在だ。ショッカーの立場に立てば、その活動は、人を幸福にするためでもあるのだ。
 まるで、善悪の境目が曖昧であり、その立場によっては善悪の立場が逆転するような、現代社会を映し出しているようでもある。
 本郷が負傷し、一文字に戦いを託すシーンなど、原作をオマージュしたストーリー展開が、さまざまなシーンに隠されており、ラストまで飽きさせない作りになっている。
 エンドロールと同時にかかる音楽は、子門真人が歌う「レッツゴーライダーキック」「かえってくるライダー」の原曲だ。オールドファンであれば、胸に刺さる締め方で、ノスタルジックな気持ちにもなれる作品に仕上がっている。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://www.shin-kamen-rider.jp/
<公式Twitter>https://twitter.com/shin_kr
<監督・脚本・コンセプトデザイン>庵野秀明
<准監督>尾上克郎
<副監督>轟木一騎
<エグゼクティブプロデューサー>白倉伸一郎、和田倉和利
<企画>紀伊宗之
<プロデュース>紀伊宗之
<プロデューサー>小出大樹
<ラインプロデューサー>森徹、森賢正
<アソシエイトプロデューサー>川島正規
<デザイン>前田真宏、山下いくと、出渕裕
<撮影>市川修、鈴木啓造
<照明>吉角荘介
<録音>田中博信
<美術>林田裕至
<扮装統括・衣装デザイン>柘植伊佐夫
<装飾>坂本朗
<装置設計>郡司英雄
<ヘアメイク>古川なるみ、会川敦子
<アクション監督>田渕景也
<編集>辻田恵美
<整音>山田陽
<音楽>岩崎琢
<音楽プロデューサー>島居理恵、本谷侑紀
<音響効果>野口透
<助監督>中山権正
<脚本協力>山田胡瓜
<VFXスーパーバイザー>佐藤敦紀
<アクションプリビズスーパーバイザー>鬼塚大輔
<ポストプロダクションスーパーバイザー>上田倫人
<VFXプロデューサー>井上浩正、大野昌代
<ビジュアルデベロップメントディレクター>小林浩康
<カラーグレーダー>齋藤精二
<カースタント&コーディネーター>西村信宏
<キャスティング>杉野剛
<スクリプター>田口良子
<製作担当>片平大輔
<原作>石ノ森章太郎「仮面ライダー」(講談社) https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000020125
<挿入歌>子門真人「レッツゴー!! ライダーキック」「ロンリー仮面ライダー」「かえってくるライダー」(NIPPON COLUMBIA) https://columbia.jp/prod-info/COCX-36965/
#シン・仮面ライダー #仮面ライダー #映画 #石ノ森章太郎 #庵野秀明 #石ノ森章太郎 #子門真人 #池松壮亮 #浜辺美波 #柄本佑 #西野七瀬 #塚本晋也 #手塚とおる #松尾スズキ #森山未來 #手塚とおる #本郷奏多 #長澤まさみ #仲村トオル #斎藤工 #竹野内豊 #安田顕 #市川実日子 #松坂桃李 #大森南朋 #東映

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  • 出版社/メーカー: カルビー
  • 発売日: 2023/05/29
  • メディア: 食品&飲料






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【映画レビュー】「映画ネメシス 黄金螺旋の謎」(2023 日本) [映画]

【映画レビュー】「映画ネメシス 黄金螺旋の謎」(2023 日本)
 横浜の探偵事務所「ネメシス」を舞台に、広瀬すずが演じる探偵助手の美神アンナ、櫻井翔が演じる天才を自称するポンコツ探偵風真尚希、江口洋介が演じる社長の栗田一秋が難事件を解決する人気ドラマを、新たな脚本を基に映画化したものが同作。
 物語の始まりは、ドラマの結末から2年後という設定。しかしながら、その頃、「ネメシス」は依頼数の減少による経営難に苦しみ、事務所もボロいビルの最上階の物置のような部屋に引っ越していた。
 そんなネメシスに、1000万円もの依頼が舞い込み、風真と栗田は舞い上がっていた。その内容は愛犬を誘拐された老人・榎戸(笹野高史)からのものだった。
 さっそく解決に取り掛かるアンナと風真、しかし、アンナの前に現れた「窓」と謎多き男(佐藤浩市)が現れると、時を同じくして、アンナは仲間を次々と殺されていくという悪夢にうなされるようになる。
 夢と現実のシーンが、何度も行ったり来たりする。さらにアンナが悪夢にうなされて飛び起きるシーンが何度もリピートされることで、見る側とすれば、なかなかストーリーに入っていけない点が気になる。それぞれのキャラクター設定に対する説明もなく、あくまでドラマ版を見ていた人向けに製作された映画という印象は拭えない。
 「伏線だらけの99分」という謳い文句だが、その伏線を回収するには99分では足りず、やや消化不良感も残る。
 それでも風真とアンナのブッ飛んだキャラクターは健在である上、奥平大兼が演じるAI開発者の姫川が事実上、事件を解決するキーマンとなっている。
 遺伝子研究者・立花始を父に持ち、ゲノム編集した受精卵から産まれ、さらにそのデータを“形見”としてペンダントの中に移し、託されたことから命を狙われ続ける運命のアンナ。
 追い打ちをかけるように、悪夢に悩むアンナの家を風真が訪ねると、強烈な電磁波が測定され、マンションの壁に仕込まれた機械から電磁波攻撃を受けていたことが明らかになる。同作で唯一、“探偵っぽい”シーンだ。
 その部屋は、家賃・敷金・礼金無料という破格の条件で入居していた部屋であり、金欠のアンナの足元を見る“罠”だったのだ。
 劇場版らしいカースタントなどのアクションシーンも同作の見どころの一つだが、一方で、夢と現実の場面変化が非常にわかりにくく、ドラマ版の登場人物に加え、新たな登場人物も加わっているため、それぞれのキャラクターやストーリーが渋滞してしまっており、その上、当初の“犬探し”がいつの間にか解決してしまっているなど、脚本の粗が目立つ。
 筆者は1年半ほど探偵事務所に内勤として勤めていた経験があるが、その経験からいえることは、実際の「探偵」という仕事は実に地味であり、根気が求められる、いわば“日陰的”な仕事だ。プロとして淡々と与えられた依頼に応える一方で、あまり自分のことを話したがらない人も多く、私生活が謎に包まれている人も多かった。勘やひらめきで問題を解決するなど、実際はあり得ないことだ。
 その視点でいえば、同作は「探偵事務所を舞台としたサスペンスコメディー」であり、決して「探偵映画」ではない、エンドロールにも探偵事務所から監修を受けた形跡はないし、そもそも、死者が出た時点で、その捜査権は、警察の捜査一課に移り、その過程をすっ飛ばして、勝手に捜査したり、犯人と思われる者のアジトに乗り込むなどの行為は、下手をすれば捜査妨害で逮捕ものだ。
 監督の入江悠、脚本の秦建日子など製作サイドが、どれほど探偵業界や探偵業法のことを勉強したのかは分からないが、探偵を本業としている人が見れば、苦笑いするしかないような稚拙な脚本といわざるを得ない。このような探偵など、存在するはずもないからだ。万が一あったとしても、たちまち公安委員会から営業停止命令か廃止命令を食らうだろう。
 探偵視点から見れば突っ込みどころ満載の脚本はさておき、これだけの豪華なキャストが集った上で製作された作品だ。注目されないはずはない。「探偵」という枠を大きく外れた、コメディーやアクションに振り切った作品ではあるが、主人公のアンナがストーリーを通じて、心が強くなり成長していく様は、まさに女優・広瀬すずの成長物語そのものにも見える。同作に限った話ではないが、広瀬すずの役者としての引き出しの多さに感服させられる一作だ。
<評価>★★☆☆☆
<公式サイト>https://wwws.warnerbros.co.jp/nemesis-movie/
<公式Twitter>https://twitter.com/nemesis_ntv_
<公式Instagram>https://www.instagram.com/nemesis_ntv_/
<監督>入江悠
<脚本>秦建日子
<企画>北島直明
<製作>沢桂一、高橋雅美、藤島ジュリーK.、高津英泰、下田淳行、藤本鈴子、出來由紀子
<エグゼクティブプロデューサー>飯沼伸之、田中宏史、三上絵里子
<プロデューサー>北島直明、星野秀樹
<ラインプロデューサー>及川義幸
<撮影>冨永健二
<照明>中村晋平
<録音>古谷正志
<美術>高橋努
<装飾>谷田祥紀
<VFXスーパーバイザー>赤羽智史
<VFXディレクター>長崎悠
<スタイリスト>前田勇弥
<ヘアメイク>金山貴成
<編集>佐藤崇
<音楽>横山克
<助監督>岸塚祐季
<キャスティング>緒方慶子
<スクリプター>柳沼由加里
<制作担当>壁井優太朗
#ネメシス #映画ネメシス #映画 #入江悠 #秦建日子 #探偵 #広瀬すず #櫻井翔 #勝地涼 #江口洋介 #佐藤浩市 #中村蒼 #富田望生 #笹野高史 #大島優子 #上田竜也 #奥平大兼 #加藤諒 #南野陽子 #橋本環奈 #真木よう子 #魔裟斗 #栄信 #岡宏明 #駒木根葵汰 #三島あよな #日テレ #ワーナー

「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」オリジナル・サウンドトラック

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  • 出版社/メーカー: VAP
  • 発売日: 2023/03/29
  • メディア: MP3 ダウンロード






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【映画レビュー】「エルヴィス」(原題「Elvis」/2022 アメリカ) [映画]

【映画レビュー】「エルヴィス」(原題「Elvis」/2022 アメリカ)
 特殊メイクにより太った中年男となったトム・ハンクスが演じる悪徳マネジャーのトム・パーカーによる死の床での独り語りから物語が始まる。ミシシッピで生まれ、父が服役したこと、本当は双子の兄弟がいたこと、貧しい幼少期を過ごしたことなどが語られている。そして一家がメンフィスの黒人街に引っ越したことで、プレスリー少年はゴスペルなどの黒人音楽と出合い、トラック運転手をしながら音楽活動を始める。
 伝記映画であり、人間ドラマでありながら、プレスリーを演じるオースティン・バトラーが圧巻のステージパフォーマンスを見せている。腰を振りながら歌い、女性ファンを虜にする様はまるでプレスリーが憑依しているかのようだ。しかしながら、そのパフォーマンスは当時の米国社会からは受け入れられず、逮捕され、徴兵と称した“国外追放”の処分を食らう。当てられる光が強ければ強いほど、その影も強いものとなる。その陰影の描き方も秀逸だ。
 2年間の徴兵を終え、帰国したプレスリーだったが、映画出演は成功を収めたとはいえず、パーカーの悪徳ぶりも暴走する。プレスリーは孤独を深め、酒や薬物に手を染めることになる。この頃には既に、スマートでスタイリッシュなプレスリーの姿はなく、不摂生により、かなり太ってしまっていた。再びステージに立ち、復活を遂げたように見えたが、パーカーの陰謀により、それも長続きしなかった。さらに、キング牧師やケネディ大統領の暗殺のニュースが、当時の米国社会の不安定さを表現しており、「エルヴィス」という存在と、米国史がパラレルワールドのようなストーリーで展開していく。
 パーカーという名プロディーサーにより世に出て、“キング・オブ・ロックンロール”とまで称されるようになるが、晩年はライブ活動に原点回帰しながらも、荒れた私生活と、パーカーとの関係がこじれたことで、破滅的な最期を迎える。享年わずか42歳のことだった。
 159分という超尺の作品でありながらも、かなり駆け足気味にストーリーが進んでいく。それでも監督・脚本を担当したバズ・ラーマンは、その一生をもっと掘り下げたかったはず。しかし、その全てを描くには2時間半ではとても足りない。鑑賞者に想像力をかき立てる大いなる“空白”をもたらした点でも、「名作」といっていいだろう。
<評価>★★★★★
<公式サイト>https://wwws.warnerbros.co.jp/elvis-movie/
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<監督>バズ・ラーマン
<製作>バズ・ラーマン、キャサリン・マーティン
<製作総指揮>ゲイル・バーマン、パトリック・マコーミック、スカイラー・ワイス、トビー・エメリッヒ、コートニー・バレンティ、ケビン・マコーミック
<原案>バズ・ラーマン 、ジェレミー・ドネル
<脚本>バズ・ラーマン、サム・ブロメル、クレイグ・ピアース
<撮影>マンディ・ウォーカー
<美術>キャサリン・マーティン、カレン・マーフィ
<衣装>キャサリン・マーティン
<編集>マット・ビラ、ジョナサン・レドモンド
<音楽>エリオット・ウィーラー
<音楽監修>アントン・モンステッド
<視覚効果監修>トーマス・ウッド
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エルヴィス(字幕版)

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  • 発売日: 2022/08/26
  • メディア: Prime Video






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【映画レビュー】「PLAN 75」(2022 日本・フランス・フィリピン・カタール) [映画]

【映画レビュー】「PLAN 75」(2022 日本・フランス・フィリピン・カタール)
 パルムドールを受賞した「楢山節考」のような世界観を予想していたが、まるで、近未来の日本を予見しているようなリアルな描写、そして、政府が旗振り役として、75歳以上の老人を“殺す”というディストピアな設定に引きずり込まれる。早川千絵が同作を製作した背景には相模原障害者施設殺傷事件を起こした植松聖が「事件を起こしたのは不幸を減らすため」「(障害者を)殺害した自分は救世主」「(犯行は)日本のため」などと供述し、しかも、ネット上ではその声に賛同する者も多かったためだとしている。この事件がきっかけとなり、人間を「生産性」をいう尺度で判断する価値観が一般的となり、その考え方が、この国に住まう人々の“本音”であることが明らかとなった。そんな国を覆い尽くす絶望感が、ストーリーの節々から読み取れる。様々な仕事を見つけようとするが、思うようにいかず、遂には「PLAN75」の制度を利用して、安楽死の道を選ぶ決心をする角谷ミチを演じる倍賞千恵子、役所の申請窓口で働き、老人たちに親身になって相談に乗る岡部ヒロムを演じる磯村勇斗らが、この異常ともいえる状況を自然に演じており、それがまた、この作品にリアリティーを与えてもいる。この制度が本当に実現されるとすれば、世代的に人数が多いにもかかわらず、バブル崩壊による非正規雇用、あるいはネットカフェ難民なども経験した世代となるのかも知れない。その世代が75歳を迎えるのはおよそ四半世紀後だ。政府は少子化対策に舵を切り、とうとうこうした「ロスジェネ世代」に対する施策は何もなかったことになる。そしてその結果、幾度にも上る大量殺人事件を引き起こしているのもこの世代だ。「不況のせい」と放置され、蔑まれた挙げ句に、国家によって殺される…そんな救いようもないこの国の未来を見せ付けられる作品だ。
<評価>★★★★★
<公式サイト>https://happinet-phantom.com/plan75/
<公式Twitter>https://twitter.com/PLAN75movie
<監督・脚本>早川千絵
<脚本協力>ジェイソン・グレイ
<エグゼクティブプロデューサー>小西啓介、水野詠子、國實瑞惠、石垣裕之、フレデリック・コルベス、ウィルフレッド・マナラング
<プロデューサー>水野詠子、ジェイソン・グレイ、フレデリック・コルベス、マエバ・サビニエン
<コ・プロデューサー>アレンバーグ・アン
<ラインプロデューサー>古賀奏一郎
<撮影>浦田秀穂
<照明>常谷良男
<録音>臼井勝
<美術>塩川節子
<スタイリスト>岡本華菜子
<ヘアメイク>宮内三千代
<音楽>レミ・ブーバル
<サウンドデザイン>フィリップ・グリベル
<編集>アン・クロッツ
<キャスティング>細川久美子
<助監督>近藤有希
<制作担当>金子堅太郎
#PLAN75 #プラン75 #映画 #早川千絵 #倍賞千恵子 #磯村勇斗 #たかお鷹 #河合優実 #ステファニー・アリアン #大方斐紗子 #串田和美 #安楽死 #高齢化 #日本アカデミー賞 #カンヌ国際映画祭

PLAN75

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  • 発売日: 2023/04/26
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【映画レビュー】「きさらぎ駅」(2022 日本) [映画]

【映画レビュー】「きさらぎ駅」(2022 日本)
 2004年、「はすみ」と名乗る女性が新浜松駅から乗車した遠州鉄道の電車が「きさらぎ駅」という無人駅に到着する。その時の状況を「2ちゃんねる」にリアルタイム実況していたが、やがて消息不明となる。
 当時、「神隠し」と言われ、はすみの状況や「きさらぎ駅」の所在地などを巡り、都市伝説として、ネットで話題となった。その後、十数年の時を経た現在でも、SNS上では根強く興味が持たれている。同作は、そんな都市伝説を基に映像化を試みた作品である。
 ホラー映画であるのだが、怖いか怖くないかといえば「全く怖くない」、よく練られた脚本ではあるのだが、映像があまりにもチープなのだ。まだガラケー時代だった当時のクオリティーに合わせているのか、単に低予算だからかは分からないが、若い女性の悲鳴と安っぽいCGだけで怖がらせようとする演出には、もはや食傷気味だ。「村シリーズ」と同じように、このワンパターンの演出が、ジャパニーズホラーにおいて定番化しつつあり、加えて低迷の原因にのなっているのではないか。ラストシーンやエンドロールに一捻りしている感じは見受けられるが、総じて、本筋のB級映画感は否めなかった。
<評価>★☆☆☆☆
<公式Twitter>https://twitter.com/kisaragi_movie
<公式Instagram>https://www.instagram.com/kisaragi_movie/
<公式TikTok>https://www.tiktok.com/@kisaragi_movie
<監督>永江二朗
<脚本>宮本武史
<製作>浅田靖浩、中島隆介、加瀬林亮、川上純平
<プロデューサー>上野境介、伊藤修嗣
<撮影・照明>早坂伸
<録音・整音>指宿隆次
<スタイリスト>網野正和
<ヘアメイク>木内香瑠、西村桜子
<編集・VFX>遊佐和寿
<サウンドエディター>花谷伸也
<フォーリーアーティスト>田久保貴昭
<フォーリーエディター>石澤飛鳥
<カラリスト>稲川実希
<助監督>廣瀬萌恵里
<スチール>中居挙子
<キャスティング>北田希利子
<演技事務>吉田美咲
<ラインプロデューサー>酒井明
<和太鼓楽曲提供>TAIKO-LAB「水花火」
<主題歌>弌誠「通リ魔」 https://lit.link/tyih
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きさらぎ駅

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  • 発売日: 2022/10/01
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【映画レビュー】「トップガン マーヴェリック」(原題「Top Gun:Maverick」/2022 アメリカ) [映画]

【映画レビュー】「トップガン マーヴェリック」(原題「Top Gun:Maverick」/2022 アメリカ)
 1986年公開の『トップガン』から、実に36年が経った作品の続編。初っ端から、空母から戦闘機が飛び立つ映像とともに、ケニー・ロギンスによる前作の主題歌「デンジャー・ゾーン」が劇中歌として流れ、一気に引き込まれていく。トム・クルーズも60歳を迎えようとしているなどしているとはおよそ感じさせない肉体美、そしてアクションを見せている。多くのキャストが前作に引き続いて出演しており、前作を知る人も知らない人も楽しめ、いい意味で全く捻りのない王道の脚本も秀逸だ。オリジナル作品のオマージュを加えながらも、新たな“マーヴェリック像”を描き切っており、単なる名作映画の続編という位置付けを超えた娯楽作に仕上がっている。特にラストのドッグファイトも迫力十分。前作で監督を務めたが、その後、不幸な最期を迎えた故トニー・スコット監督も天国で快哉を叫んでいるに違いない。そう思えると同時に、“続編はオリジナルを超えられない”という映画界の常識を覆す作品だ。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://topgunmovie.jp/
<公式Twitter>https://twitter.com/TopGunMovie_jp
<公式Instagram>https://www.instagram.com/topgunmovie_jp/
<公式Facebook>https://www.facebook.com/TopGunMovie.jp/
<パラマウント・ピクチャーズ公式YouTube>https://www.youtube.com/channel/UCUTi1VedwlfXWEQa3EpN_0A
<監督>ジョセフ・コジンスキー
<原案>ピーター・クレイグ、ジャスティン・マークス
<脚本>アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー
<製作>ジェリー・ブラッカイマー、トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー、デビッド・エリソン
<製作総指揮>トミー・ハーパー、ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー、チャド・オマン、マイク・ステンソン
<キャラクター創造>ジム・キャッシュ、ジャック・エップス・Jr.
<撮影>クラウディオ・ミランダ
<美術>ジェレミー・ヒンドル
<衣装>マーリーン・スチュワート
<編集>エディ・ハミルトン
<音楽>ハロルド・フォルターメイヤー、ハンス・ジマー
<音楽プロデュース>ローン・バルフェ
<視覚効果監修>ライアン・タドホープ
<主題歌>レディー・ガガ「Hold My Hand」(UNIVERSAL MUSIC) https://www.universal-music.co.jp/lady-gaga/products/00602445918164/
<「トップガン マーヴェリック」オリジナル・サウンドトラック>https://store.universal-music.co.jp/product/uics1391/
#トップガンマーヴェリック #トップガン #映画 #マーヴェリック #ジョセフ・コジンスキー #アーレン・クルーガー #エリック・ウォーレン・シンガー #クリストファー・マッカリー #トム・クルーズ #マイルズ・テラー #ジェニファー・コネリー #ジョン・ハム #グレン・パウエル #ルイス・プルマン #チャールズ・パーネル #バシール・サラディン #モニカ・バルバロ #ジェイ・エリス #ダニー・ラミレス #グレッグ・ターザン・デイビス #エド・ハリス #バル・キルマー #リリアナ・ウレイ #アンソニー・エドワーズ #メグ・ライアン #アカデミー賞 #ゴールデングローブ賞

トップガン マーヴェリック

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  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/10/12
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【映画レビュー】「耳をすませば」(2022 日本) [映画]

【映画レビュー】「耳をすませば」(2022 日本)
 スタジオジブリの人気アニメ映画の原作として知られる柊あおいの同名漫画の実写映画を、清野菜名と松坂桃李の主演で実写映画化。同作、は中学生時代だったアニメ版の話から、月島雫と天沢聖司が大人になった10年後の話を描くオリジナルストーリーだ。過去の思い出と現在を上手くミックスさせている。
 思いを通じ合わせていた中学生時代の雫と聖司。それから10年の歳月が過ぎ、雫は出版社で編集者として働きながらも、小説家の夢を捨てきれずにいる。そんな時はチェロ奏者を目指し、イタリアに渡った聖司を思い、自分を奮い立たせる。聖司との思い出の図書館の貸し出しカードを見ては、中学生時代を思い出す。それは、初めて雫が聖司と出会った頃の思い出だ。
 仕事が上手く行かない雫に追い打ちをかけるように、担当作家である園村(田中圭)から担当変更を言い渡される。上司や先輩からも、夢を諦めきれない中途半端な自分を見透かされたかのように叱られ、メンタル的に最悪なまでに打ちのめされてしまう。
 そんな雫は、また思い出を探り出す。聖司の祖父で、地球屋の店主でもある司郎(近藤正臣)にアドバイスされて、耳を澄まして心の声を聞く。結局、出てきた答えは会いたい人がすぐ側にいないことだった。友人の夕子(内田理央)や杉村(山田裕貴)にも背中を押され、雫はイタリアまで聖司に会いに行く。
 有給休暇を取り、イタリアへ向かう雫。しかし、聖司に会う前に、聖司が、音楽仲間であるサラとハグしているのを見てしまい、隠れてしまう。雫に会った聖司は、中学生時代と変わらず夢を追い輝いて見えた、あまりの自分との違いに不安になった雫は、聖司を待ってていいのかと尋ねるが、会話に割り込んできたサラが「住む世界が違う!早く別れなさい」と告げる。激しく動揺した雫は、何も言えず飛び出してしまう。雫はそのまま帰国し、夕子に遠距離恋愛は難しいと打ち明け、部屋に帰ると、独り声を上げて泣く。
 その後、雫は元担当作家の園村に謝罪に行く。結局、担当に戻ることは叶わなかったが、園村が雫を担当に選んだ理由を聞き、雫が小説を書くのをやめようとしているのを園村が止める。
 一方で、聖司はイタリアの仲間が止める中、日本に戻ることを決心する。聖司の手紙が雫に届き、その手紙には聖司が初めて雫と出会ったときのこと、好きになったが素直になれなかったことが書かれていた。
 聖司が帰国し、すぐに自転車で雫の家に向かうと、雫がちょうど物語を書き終えて窓を開けていた。過去にも同じようなことがあったことから、聖司は運命を感じる。当時と同じように雫を自転車に乗せ、好きだと打ち明けた場所を目指す。
 そして聖司は、日本を拠点に世界を目指すと宣言し、雫にプロポーズし、雫も嬉しそうに受け入れる。やっと思いが繋がった2人、愛してるとお互いに伝え合うのだった。
 過去と現在の場面の入れ替わりが激しいが、違和感なく自然な場面展開として受け入れられる、見事な編集の賜物だろう。また、清野菜名と松坂桃李のみならず、中学時代の雫(安原琉那)と聖司(中川翼)を演じた2人も爽やかな好演を見せている。
 主題歌などの件で、ジブリアニメのファンからは酷評されてしまった作品であるが、“別モノ”として観るのであれば、ラブストーリーとして違和感は全くなく、10年間の物語と、2人のもやもやとした心理描写などの現実的な部分も細かく描かれている。
<評価>★★★☆☆
<公式サイト>https://movies.shochiku.co.jp/mimisuma-movie/
<公式Twitter>https://twitter.com/mimisuma_movie
<公式Instagram>https://www.instagram.com/mimisuma_movie/
<監督・脚本>平川雄一朗
<製作>高橋敏弘、ウィリアム・アイアトン
<エグゼクティブプロデューサー>吉田繁暁 上木則安
<企画>古久保宏子、奥田誠治
<プロデューサー>西麻美、新垣弘隆、長澤佳也
<撮影>中山光一
<照明>藤井勇
<録音>豊田真一
<美術>相馬直樹
<装飾>田中宏
<美術進行>福田宣
<スタイリスト>中村さよこ
<ヘアメイク>五十嵐良恵
<VFXスーパーバイザー>桑原雅志
<VFXディレクター>伊藤峻太
<編集>山口牧子
<音楽>高見優
<音楽プロデューサー>北原京子
<監督補>神徳幸治
<記録>小宮尚子
<ラインプロデューサー>宿崎恵造、田村菜摘
<アシスタントプロデューサー>柳田裕介
<原作>柊あおい「耳をすませば」(集英社) https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=4-08-618338-2
<主題歌>杏「翼をください」(SONY MUSIC) https://www.sonymusic.co.jp/artist/anne/discography/ESXX02676B01A
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文春ジブリ文庫 シネマコミック 耳をすませば (文春文庫)

文春ジブリ文庫 シネマコミック 耳をすませば (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/12/04
  • メディア: Kindle版






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【映画レビュー】「メタモルフォーゼの縁側」(2022 日本) [映画]

【映画レビュー】「メタモルフォーゼの縁側」(2022 日本)
 ボーイズラブ漫画にハマっており、書店でアルバイトしている17歳の女子高生・うらら(芦田愛菜)と、夫に先立たれ孤独な75歳の老婦人・雪(宮本信子)が、ひょんなことから“同好の士”となり、58歳もの年の差がありながらも、共通の趣味を通じて親交を深めていき、その交流によって、不器用なうららの生き方にも影響を与えていく。そして、雪は新たな生きがいを見つけることによって、前向きになっていく。BL好きであることを学校には内緒にしているうららだが、雪との出会いによって、つられるように心を開いていき、背中を押されるように「漫画を描く」動機付けによって、コミケへの出品を目指す。
 この作品で描かれているボーイズラブは、少女と老婆の出会いを媒介するものに過ぎず、そういった意味では「BL映画」ではない。進路に悩む若者と、人生のゴールが見え始めている老人との心の交流がメインテーマだ。芦田愛菜と宮本信子のやり取りが心地良く、特に、さまざまな表情を見せる芦田愛菜の演技は特筆ものだ。もはや「子役の愛菜ちゃん」の姿はそこにはなく、数多くの名作に出演してきた宮本信子と堂々と渡り合っている姿は、一流俳優への階段を上りつつあると実感できる。
 年齢など関係なく、何か夢中になれるものがある人生とは豊かなものだ。それが、親や兄弟、友人などからもたらされたものでなくともだ。うららを演じる芦田愛菜は、BL好きであることに引け目を感じながらも、やや卑屈な少女を嫌みなく演じている。そして雪を演じる宮本信子が、そんなうららをパワフルにグイグイと引っ張っていく。
 ストーリー展開としては、劇的な出来事は一つもない。絵作りも非常にシンプルなものだ。しかし、ラストシーンも含めて、心に沁みわたっていくようでもあり、邦画の良さを感じ取れる作品だ。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://metamor-movie.jp/
<公式Twitter>https://twitter.com/metamor_movie
<公式Instagram>https://www.instagram.com/metamor_movie/
<監督>狩山俊輔
<脚本>岡田惠和
<製作>沢桂一、鳥羽乾二郎、長澤一史
<エグゼクティブプロデューサー>伊藤響
<プロデューサー>河野英裕、谷戸豊、大倉寛子
<撮影>谷康生
<照明>白鳥友輔
<録音>高島良太
<美術>小池寛
<美術デザイン>内田哲也
<装飾>寺原ゴイチ
<スタイリスト>三好マリコ、宮本茉莉
<ヘアメイク>金山貴成
<音響効果>佐藤祥子
<編集>木村悦子
<助監督>保母海里風
<記録>黒木ひふみ
<制作担当>宇佐美晴久
<原作>鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA) https://promo.kadokawa.co.jp/engawa/
<主題歌>T字路s「これさえあれば」(GALACTIC) https://galactic.shop-pro.jp/?pid=59896252
#メタモルフォーゼの縁側 #映画 #狩山俊輔 #岡田惠和 #鶴谷香央理 #芦田愛菜 #宮本信子 #高橋恭平 #古川琴音 #生田智子 #光石研 #汐谷友希 #伊東妙子 #菊池和澄 #大岡周太朗 #ボーイズラブ #BL #漫画 #日テレ #日活

メタモルフォーゼの縁側

メタモルフォーゼの縁側

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/12/07
  • メディア: Prime Video






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【映画レビュー】「極主夫道 ザ・シネマ」(2022 日本) [映画]

【映画レビュー】「極主夫道 ザ・シネマ」(2022 日本)
 誤解を恐れずに言えば、中身の全くない作品だ。脚本など、あってないようなもの。しかし、コメディ路線に振り切っているだけに、肩の力を抜いて、気軽に笑える一作だ、かつては「不死身の龍」と恐れられた伝説の極道・黒田龍(玉木宏)が、バッキバキに鍛えられた肉体美を見せながらも、猫とハムスターを愛でる心優しい専業主夫を演じている一方で、他のキャストも濃すぎるキャラクターを、実に楽しそうに演じている。中でも、映画版で初登場した、元レディースの虎春(松本まりか)や、イタリアマフィアかぶれの近藤(吉田鋼太郎)がいい味を出していた。この国において消えなりつつある“ヤクザ”という存在、そしてその文化を、面白おかしく語り継いでいる上、“元ヤクザ”にとって、生きにくい世の中になっていることも、暗に表現されている。数多くのヤクザを差し置いて、一番手が出るのが早く、口が悪いのが、乗っ取りの危機にある保育園の保育士である白石(安達祐実)という設定も、ファンタジーあふれる設定だ。とにかく小ネタ満載のドタバタ劇に終始しており、好き嫌いがハッキリと別れそうな作品だが、個人的には、その意味不明さをも楽しめた。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://www.gokushufudo-movie.jp/
<公式Twitter>https://twitter.com/gokushufu_drama
<公式Instagram>https://www.instagram.com/gokushufu_drama/
<監督>瑠東東一郎
<脚本>宇田学
<製作>竹内寛、沢桂一、ウィリアム・アイアトン、森川真行、葵てるよし
<企画>高津英泰、宮本典博
<エグゼクティブプロデューサー>前西和成、伊藤響
<プロデューサー>中山喬詞、清家優輝
<共同プロデューサー>吉田卓麻、伊藤卓哉
<アソシエイトプロデューサー>今渕泰史、古林茉莉
<撮影>高野学
<照明>坂本心
<録音>池谷鉄兵
<美術>別所晃吉
<アートコーディネーター>矢島幹之
<装飾>早坂英明
<衣装>木村美姫
<ヘアメイク>花村枝美
<編集>二宮心太
<音響効果>大塚智子
<音楽>瀬川英史
<選曲>石井和之
<VFXスーパーバイザー>鎌田康介
<スクリプター>松田理沙子
<監督補>松下敏也
<制作担当>中村哲
<制作プロデューサー>庄島智之
<原作>おおのこうすけ「極主夫道」(新潮社) https://www.shinchosha.co.jp/writer/6268/
<主題歌>Creepy Nuts「2way nice guy」(SONY MUSIC) https://www.sonymusic.co.jp/artist/creepynuts/discography/AIXX02193B01A
#極主夫道ザシネマ #映画 #極道 #専業主夫 #ヤクザ #おおのこうすけ #瑠東東一郎 #宇田学 #玉木宏 #川口春奈 #志尊淳 #古川雄大 #玉城ティナ #MEGUMI #安井順平 #田中道子 #白鳥玉季 #橋本じゅん #滝藤賢一 #稲森いずみ #竹中直人 #吉田鋼太郎 #松本まりか #安達祐実 #藤田朋子 #白鳥玉季 #水橋研二 #本多力 #くっきー! #中川大輔 #片岡久道 #新川優愛 #渡辺邦斗 #猪塚健太 #日テレ #ソニー

極主夫道 ザ・シネマ

極主夫道 ザ・シネマ

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/10/26
  • メディア: Prime Video






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