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【映画レビュー】「放課後アングラーライフ」(2023 日本) [映画]

【映画レビュー】「放課後アングラーライフ」(2023 日本)
 東京の高校でイジメに遭っていた追川めざし(十味)が、父の転勤で、関西の港町の女子高に転校する。自分の殻に閉じこもっていためざしだが、新しいクラスメイトは、めざしを歓迎し、特に白木須椎羅(まるぴ)は「めざし」という名前に運命を感じ、自身が会長を務める海釣り同好会「アングラー女子会」にめざしを強引に入会させる。イジメの過去のせいで、心を閉ざしていためざしだったが、「アングラー女子会」の明るいメンバーたちと過ごすうちに、釣りの楽しさや仲間と過ごすことの喜びを知り、心を開いていくという物語だ。
 当初、引っ込み思案だっためざし。須椎羅はめざしが前の学校でイジメられていたことをSNSで知る。その事実を知ったことをめざしに伝えた上で、仲間として受け入れる。イジメられていた記憶が時おり蘇り、フラッシュバックに苦しんでいためざしも、徐々に明るさを取り戻していく。
 井上かえるのライトノベルを原作に、城定秀夫が監督兼脚本を務め、映画化された作品だ。正直なところ、ストーリー自体に特筆すべき点はない。主要キャストも映画初出演のアイドルで固められ、拙い面もあるが、逆にそれが奏功し、溌剌とした自然な演技となっている。宇野祥平、西村知美、藤田朋子、中山忍といったベテランが脇を固めている点も重要なポイントだろう、
 「アルプススタンドのはしの方」(2020年)でも、純度の高い青春群像劇を製作した城定監督が、再び世に放った心温まる若者たちの物語。83分という短尺作品ではあったが、余分な描写も少なく、肩の力を抜いて楽しめる作品に仕上がっている。
 原作に忠実な上、映画化版ならではの見せ場も表現されており、城定監督の腕には改めて感心させられた。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://anglerlife.jp/
<公式X>https://twitter.com/houkago_angura
<監督・脚本>城定秀夫
<製作>菊池剛、栗原忠慶
<企画>工藤大丈、金井隆治
<エグゼクティブスーパーバイザー>井上伸一郎
<プロデューサー>小林剛、宮内智史、久保和明
<撮影>渡邊雅紀
<照明>藤井隆二
<録音>松島匡
<音楽>林魏堂
<原作>井上かえる「女子高生の放課後アングラーライフ」(KADOKAWA) https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000001/
<主題歌>#ババババンビ「ミカンセイ」(avex) https://big-up.style/musics/551065
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