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【映画レビュー】「ドリームプラン」(原題「King Richard」/2021 アメリカ) [映画]

【映画レビュー】「ドリームプラン」(原題「King Richard」/2021 アメリカ)
2人の娘をテニスの一流プロに育てるために、テニス未経験の父親が、独学で研究し、78ページもの“ドリームプラン”を作成し、それに沿って教育し、本当に世界一のプレーヤーにしていくまでの実話に基づくストーリー。一日でも早くプロ転向を進める周囲には耳を貸さず、勉学を優先させ、年相応の育て方を実践するウィル・スミスが演じる父親は変わり者扱いされるが、実に筋の通った父親像を表現している。ストーリーの節々に、アメリカに巣食う人種差別や暴力の問題も垣間見える。母親は熱心なエホバの証人の信仰者ではあるが、暴走する夫を衝突しながらも、時として適切なアドバイスをする重要な役回りとして存在する陰の主役といっていい。その偏屈さ故、人間関係に苦しむ主人公だが、それはビーナスが大人としての分別が付くまで、盾になるためだと知ることができる。エージェントに持て囃されて、若くして才能を潰されることもあるスポーツの世界で、真に本人に自信が付くまで待ち、成長を促したこの“ドリームプラン”は、まさに完璧な計画だったと分かる。そして、そこに至るまでのさまざまな困難や家族愛も丹念に描かれている。そしてそこには、日本的な「根性論」は皆無であり、快いサクセスストーリーが描かれている。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://wwws.warnerbros.co.jp/dreamplan/
<監督>レイナルド・マーカス・グリーン
<製作>ウィル・スミス、ティム・ホワイト、トレバー・ホワイト
<脚本>ザック・ベイリン
<製作総指揮>イーシャ・プライス、セリーナ・ウィリアムズ、ビーナス・ウィリアムズ、ジェームズ・ラシター、ジェイダ・ピンケット・スミス、アダム・メリムズ、リン・ハリス、アラン・マンデルバーン
<撮影>ロバート・エルスウィット
<美術>ウィン・トーマス、ウィリアム・アーノルド
<編集>パメラ・マーティン
<音楽>クリス・バワーズ
<音楽監修>スーザン・ジェイコブス
<エンディングテーマ>ビヨンセ「ビー・アライブ」(Sony Music) https://www.sonymusic.co.jp/artist/Beyonce/discography/STAR000000203
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