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【映画レビュー】「余命10年」(2022 日本) [映画]

【映画レビュー】「余命10年」(2022 日本)
原作、脚本もさることながら、主役・小松菜奈の演技が圧巻。他のキャストも素晴らしく、全く飽きさせない展開だ。“難病モノ”とは思えないほどに、美しい映像美や音楽の使い方も秀逸で、ありがちな悲壮感を感じさせない。「死」にばかり目が行き過ぎてしまいそうだが、同作が教えてくれるのは「生きること」だと気付かせてくれる。ストーリー展開にも過不足なく、一流のキャストがそれぞれ、最高の演技を披露している。涙を誘う作品ではあるが、泣かせることは目的の作品ではないことは強調したい。
<評価>★★★★★
<公式サイト>https://wwws.warnerbros.co.jp/yomei10-movie/index.html
<公式Twitter>https://twitter.com/yomei10movie
<公式Instagram>https://www.instagram.com/yomei10movie/
<公式TikTok>https://www.tiktok.com/@yomei10movie
<監督>藤井道人
<脚本>岡田惠和、渡邉真子
<製作>高橋雅美、池田宏之、藤田浩幸、善木準二、小川悦司、細野義朗、佐藤政治
<エグゼクティブプロデューサー>関口大輔
<プロデューサー>楠千亜紀、川合紳二郎、瀬崎秀人
<撮影>今村圭佑
<照明>平山達弥
<録音>根本飛鳥
<美術>宮守由衣
<装飾>前屋敷恵介
<ヘアメイク>橋本申二
<スタイリスト>伊賀大介
<衣装>江ロ久美子
<編集>古川達馬
<スーパーバイジングサウンドエディター>勝俣まさとし
<VFXスーパーバイザー>大澤宏二郎
<音楽>RADWIMPS
<助監督>逢坂元
<制作担当>柿本浩樹
<キャスティングプロデューサー>高柳亮博
<原作>小坂流加「余命10年」(文芸社文庫) https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/promotion/yomei10-origin/?id=neo
<主題歌>RADWIMPS「うるうびと」(UNIVERSAL MUSIC) https://store.universal-music.co.jp/contents/guide/accessDenied.html?url=product/upch20615
#余命10年 #映画 #藤井道人 #小坂流加 #小松菜奈 #坂口健太郎 #山田裕貴 #奈緒 #井口理 #黒木華 #田中哲司 #原日出子 #リリー・フランキー #松重豊 #RADWIMPS

余命10年

余命10年

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/05/20
  • メディア: Prime Video






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【映画レビュー】「ちょっと思い出しただけ」(2022 日本) [映画]

【映画レビュー】「ちょっと思い出しただけ」(2022 日本)
主演の池松壮亮と伊藤沙莉の自然な存在感がとても心地良い。コロナ禍の東京から物語が始まり、時を巻き戻すようにストーリーが展開し、かつて恋人同士だった頃に戻っていく。その中で、両者ともに挫折があり、いい思い出も苦い思い出もあり、コロナ禍の“今”を描いている。重苦しい物語になりがちなテーマだが、それを淡々と展開させているあたりに、この作品のテーマでもある“ちょっと思い出しただけ”にピタリと合致する。ともすれば、淡々としすぎて、退屈に感じる人もいるかもしれないが、池松壮亮と伊藤沙莉の演技や、脇を固める成田凌、永瀬正敏、市川実和子らのクセが強いキャラクターも注目すべき点の一つだ。クリープハイプによる主題歌がジワジワと胸に迫る作品だ。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://choiomo.com/
<公式Twitter>https://twitter.com/choiomo_movie
<公式Instagram>https://www.instagram.com/choiomo_movie/
<公式Tumblr>https://www.tumblr.com/choiomo-movie
<監督・脚本>松居大悟
<製作>太田和宏
<プロデューサー>和田大輔、沢村敏
<ラインプロデューサー>原田耕治
<撮影>塩谷大樹
<照明>藤井勇
<録音>竹内久史
<美術>相馬直樹
<装飾>中村三五
<ヘアメイク>酒井夢月
<スタイリスト>神田百実
<音響効果>松浦大樹
<編集>瀧田隆一
<劇伴>森優太
<振付>皆川まゆむ
<キャスティング>門田治子
<助監督>相良健一
<スチール>E-WAX
<タイトル・宣伝デザイン>大島依提亜
<メイキング>エリザベス宮地、タートル今田
<制作担当>尾形龍一
<主題歌>クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」(Universal Sigma) https://www.universal-music.co.jp/creephyp/
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【映画レビュー】「ドリームプラン」(原題「King Richard」/2021 アメリカ) [映画]

【映画レビュー】「ドリームプラン」(原題「King Richard」/2021 アメリカ)
2人の娘をテニスの一流プロに育てるために、テニス未経験の父親が、独学で研究し、78ページもの“ドリームプラン”を作成し、それに沿って教育し、本当に世界一のプレーヤーにしていくまでの実話に基づくストーリー。一日でも早くプロ転向を進める周囲には耳を貸さず、勉学を優先させ、年相応の育て方を実践するウィル・スミスが演じる父親は変わり者扱いされるが、実に筋の通った父親像を表現している。ストーリーの節々に、アメリカに巣食う人種差別や暴力の問題も垣間見える。母親は熱心なエホバの証人の信仰者ではあるが、暴走する夫を衝突しながらも、時として適切なアドバイスをする重要な役回りとして存在する陰の主役といっていい。その偏屈さ故、人間関係に苦しむ主人公だが、それはビーナスが大人としての分別が付くまで、盾になるためだと知ることができる。エージェントに持て囃されて、若くして才能を潰されることもあるスポーツの世界で、真に本人に自信が付くまで待ち、成長を促したこの“ドリームプラン”は、まさに完璧な計画だったと分かる。そして、そこに至るまでのさまざまな困難や家族愛も丹念に描かれている。そしてそこには、日本的な「根性論」は皆無であり、快いサクセスストーリーが描かれている。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://wwws.warnerbros.co.jp/dreamplan/
<監督>レイナルド・マーカス・グリーン
<製作>ウィル・スミス、ティム・ホワイト、トレバー・ホワイト
<脚本>ザック・ベイリン
<製作総指揮>イーシャ・プライス、セリーナ・ウィリアムズ、ビーナス・ウィリアムズ、ジェームズ・ラシター、ジェイダ・ピンケット・スミス、アダム・メリムズ、リン・ハリス、アラン・マンデルバーン
<撮影>ロバート・エルスウィット
<美術>ウィン・トーマス、ウィリアム・アーノルド
<編集>パメラ・マーティン
<音楽>クリス・バワーズ
<音楽監修>スーザン・ジェイコブス
<エンディングテーマ>ビヨンセ「ビー・アライブ」(Sony Music) https://www.sonymusic.co.jp/artist/Beyonce/discography/STAR000000203
#ドリームプラン #映画 #ウィル・スミス #レイナルド・マーカス・グリーン #ビーナス #セリーナ #ウィリアムズ #テニス #ビヨンセ #アカデミー賞 #ワーナー #アーンジャニュー・エリス #サナイヤ・シドニー #デミ・シングルトン #トニー・ゴールドウィン #ジョン・バーンサル #ミケイラ・ラシェ・バーソロミュー #ダニエル・ローソン #レイラ・クロフォード #ディラン・マクダーモット

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【映画レビュー】「嘘喰い」(2020 日本) [映画]

【映画レビュー】「嘘喰い」(2020 日本)
「嘘を見破れなければ即死」のキャッチフレーズとは裏腹に、ヒリヒリとした緊張感よりも、横浜流星のカッコ良さを引き立たせるようなストーリー展開で、少々、拍子抜けさせられる。どうしても「カイジ」と比べてしまうが、ギャンブル映画としては、明らかにレベルの差を感じざるを得ない。その原因は原作にあるのか、脚本や監督をはじめとした製作陣にあるのかは分からないが、一つだけ確実にいえるのは、ヤクザの女組長役に白石麻衣をあてたのはミスキャストであり、作品全体の“安っぽさ”に拍車をかける結果となっている。他のキャストが良かっただけに、全体的に見て、残念な作品となってしまっている。
<評価>★☆☆☆☆
<公式サイト>https://wwws.warnerbros.co.jp/usogui-movie/
<公式Twitter>https://twitter.com/usogui_movie
<公式TikTok>https://www.tiktok.com/@usogui_movie
<監督>中田秀夫
<脚本>江良至、大石哲也
<製作>高橋雅美、池田宏之、勝股英夫、今野義雄、瓶子吉久、渡辺章仁、森川真行
<エグゼクティブプロデューサー>濱名一哉
<プロデューサー>森川真行
<アソシエイトプロデューサー>坂井清子、石塚清和、渡邉義行、庄島智之
<撮影>今井孝博
<照明>木村匡博
<録音>加藤大和
<美術>塚本周作
<装飾>神戸信次
<衣装>加藤哲也
<ヘアメイク>外丸愛
<編集>青野直子
<音響効果>大河原将
<音楽>fox capture plan
<助監督>佐伯竜一
<VFXプロデューサー>浅野秀二
<スクリプター>杉原奈々子
<ラインプロデューサー>杉原奈実
<制作担当>篠宮隆浩
<原作>迫稔雄「嘘喰い」(集英社) https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=4-08-877146-X
<主題歌>B'z「リヴ」(VERMILLION RECORDS) https://bz-vermillion.com/news/221021_live.html
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嘘喰い

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  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/05/08
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【映画レビュー】「ブータン 山の教室」(原題「Lunana:A Yak in the Classroom」/2021 ブータン) [映画]

【映画レビュー】「ブータン 山の教室」(原題「Lunana:A Yak in the Classroom」/2021 ブータン)
かつては「世界一、国民の幸福度が高い国」とされてきたブータンだが、ネットなどの発達によって、世界のさまざまな情報を触れたことによって、その意識が低下しつつあるという。同作の主人公も、都会から、電気も通ていない僻地の学校に赴任し、戸惑いながらも、そこに暮らす子どもの純粋さ、村人の温かさに触れ、“幸せ”という物差しや、価値観を変化させていく。それが、主人公ウゲンを演じたシェラップ・ドルジの目の輝きによって表現されている。作品を彩るブータンの原風景や民族民謡も美しい。おそらく日本も遠い昔、例えば鎖国していた江戸時代の庶民は、それなりに幸福度の高い生活をしていたのではないかと想像する。比べるべき“外国”が存在していなかったからだ。もちろんネットなどのテクノロジーは人類の発展に寄与しておることを否定はしない。しかしながら、ここでと登場するような、本当の秘境がなくなり、世界が画一化されていく反作用もあり、“幸せとは何ぞや”との問いに対する答えの多様性も失われつつあるのではないかと危惧させられる作品でもあった。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>
<公式Instagram>https://www.instagram.com/bhutanclassroom/
<公式Facebook>https://www.facebook.com/bhutanclassroom
<監督・>パオ・チョニン・ドルジ
<プロデューサー>ステファニー・ライ
<アソシエート・プロデューサー>ツェリン・ドルジ
<撮影>ジグメ・テンジン
#ブータン山の教室 #映画 #ブータン #パオ・チョニン・ドルジ #シェラップ・ドルジ #ウゲン・ノルブ・へンドゥップ #ケルドン・ハモ・グルン #ペム・ザム #アカデミー賞 #山 #教室 #子ども #秘境 #教育 #心の癒し #幸せ #幸せの国 #民族 #bhutan #伝統

ブータン 山の教室(字幕版)

ブータン 山の教室(字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2021/12/03
  • メディア: Prime Video






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【映画レビュー】「護られなかった者たちへ」(2021 日本) [映画]

【映画レビュー】「護られなかった者たちへ」(2021 日本)
「震災」の当時とその後、加えて、「生活保護」といった重いテーマを扱った、非常に現実に寄り添った作品であり、東北出身で、人生を狂わされた一人の人間として、一つひとつのシーンやセリフが胸に突き刺さってくるようだった。まるでノンフィクションのようなストーリー展開は、瀬々監督をはじめとする製作陣の綿密なリサーチによるものだろう。犯人役を演じた佐藤健と清原果耶の狂気をはらんだ迫力ある演技が秀逸。同じ境遇であったなら、自分も同じことをしていたのではないかと想像してしまうくらい共感できた。生活保護の“水際作戦”の問題も含め、この国の理不尽さを突いた作品であり、生活保護に携わる全ての役人、そして、生活保護を蔑む全ての人々が見るべき作品といえる。
<評価>★★★★★
<公式サイト>https://movies.shochiku.co.jp/mamorare/
<公式Instagram>https://www.instagram.com/mamorare_movie/
<公式Facebook>https://www.facebook.com/%E6%98%A0%E7%94%BB%E8%AD%B7%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%B8-110809540845678
<公式Twitter>https://twitter.com/mamorare_movie
<監督>瀬々敬久
<脚本>林民夫、瀬々敬久
<音楽>村松崇継
<製作代表>高橋敏弘、千葉伸大
<エグゼクティブプロデューサー>吉田繁暁、遠藤日登思
<企画・プロデュース>筒井竜平、福島大輔
<撮影>鍋島淳裕
<照明>かげつよし
<録音>高田伸也
<編集>早野亮
<美術>松尾文子
<装飾>大原清孝
<衣装>越智雅之
<スタイリスト>纐纈春樹
<ヘアメイク>那須野詞
<VFX>立石勝
<助監督>海野敦
<記録>江口由紀子
<制作担当>木村広忠
<ラインプロデューサー>阿部智大
<原作>中山七里「護られなかった者たちへ」(NHK出版) https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000056942018.html
<主題歌>桑田佳祐「月光の聖者達」(TAISHITA Label/Victor Entertainment) https://southernallstars.jp/mob/titl/tracShw.php?site=SASJP&cd=S214101701&aff=ROBO004
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護られなかった者たちへ [Blu-ray]

護られなかった者たちへ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフト
  • 発売日: 2022/04/22
  • メディア: Blu-ray






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