【映画レビュー】「はるヲうるひと」(2021 日本)

【映画レビュー】「はるヲうるひと」(2021 日本)
テレビで見せる顔とは180度違った佐藤二朗が抱える狂気にも似た思いが脚本に込められており、かつての赤線地帯も含む置屋や売春宿に限らず、原発に関しても、その利権や、反対運動するヤクザ崩れのプロ市民の存在を描いていたり、純朴なミャンマー人が登場したり、日本人と日本社会が目を逸らし続けている不都合な事実を突きつけている。キャストも豪華だが、中でもやはり、山田孝之と仲里依紗は圧巻の演技を見せている。「辛ければ助けを求めれば良い、逃げれば良い」といった価値観が賞賛されるような令和の世であるが、かつては、「逃げたくても逃げられてない環境」という世界があり、少なからず、その夜な状況は残っている事実もある。それを理解できるかどうかは、鑑賞者にもよるところが大きく、“観る人を選ぶ”作品ともいえよう。
＜評価＞★★★★☆
＜公式サイト＞https://haru-uru.com/
＜公式Twitter＞https://twitter.com/haruwouruhito
＜公式Instagram＞https://www.instagram.com/haruwouruhito/
＜監督・原作・脚本＞佐藤二朗
＜製作総指揮＞吉田尚剛
＜製作＞永森裕二、松井智
＜プロデューサー＞飯塚達介、向井達矢
＜ラインプロデューサー＞尾関玄
＜キャスティングディレクター＞杉野剛
＜脚本協力＞城定秀夫
＜撮影＞神田創
＜照明＞丸山和志
＜録音＞小林武史
＜美術＞坂本朗
＜スタイリスト＞前田勇弥
＜へアメイク＞清水美穂
＜編集＞難波智佳子
＜音響効果＞柴崎憲治
＜音楽＞遠藤浩二
＜助監督＞杉岡知哉
＜制作担当＞中村元
＜アシスタントプロデューサー＞小林有希
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はるヲうるひと

• 出版社/メーカー:
• 発売日: 2021/11/05
• メディア: Prime Video

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• ショップ: 楽天ブックス
• 価格: 4,361 円

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