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【映画レビュー】「ファミリア」(2023 日本) [映画]

【映画レビュー】「ファミリア」(2023 日本)
 陶器職人として山里に暮らす神谷誠治(役所広司)の元に、仕事でアルジェリアに赴任していた息子の学(吉沢亮)が、難民女性だった婚約者のナディア(アリまらい果)と共に里帰りする。一時帰国した学は、結婚を機に仕事を辞め、陶器職人を継ぐと伝えるが、誠治は反対する。
 一方、隣町の団地は不良外人の巣窟で、在日ブラジル人青年のマルコス(サガエルカス)も半グレに追われてしまう。マルコスは助けてくれた誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持つ。
 しかし、アルジェリアに戻った学とナディアは、テロに巻き込まれ命を落とす。
 現在、280万人の外国人が暮らすといわれる日本で、実際に起きた事件などをヒントに、いながききよたかのオリジナル脚本を映画化した。
 血縁や国籍などを超えた様々な「家族」の物語が絡み合っていく物語だ。陶器職人である誠治と息子夫婦との交流。在日ブラジル人やその家族との交流。半グレ集団とブラジル人との理不尽な争い…。そして学とナディアを襲うテロ。それぞれの家族にそれぞれの人生があり、在日ブラジル人を執拗に追いかける半グレのリーダーの榎本海斗(MIYAVI)にも、妻子をブラジル人の飲酒運転で殺されたという過去があった。
 榎本はブラジル人全体に憎しみの感情を持ち、暴行、殺人、覚せい剤の売人をさせるなど、やりたい放題。マルコスもその標的にされるが、誠治は文字通り、差し違える形で半グレグループの逮捕につなげる。
 息子夫婦を失った誠治の下で、マルコスは“家族”として、陶器職人の道を継ごうとする。
 様々な形の“ファミリア”を表現したストーリーなのだが、主役の役所広司や、刑事の駒田隆を演じた佐藤浩市の演技によって、何とか形にはなっているものの、シナリオには粗が目立ち、不良外人や半グレの描写には、やや“盛り過ぎ”な点が気になる。
 しかしながら、キノフィルムズお得意の“感動の大安売り”は、本作に関してはやや控えめな印象で、その点だけが救いだった。
<評価>★★☆☆☆
<公式サイト>https://familiar-movie.jp/
<公式X>https://twitter.com/familia_movie
<監督>成島出
<脚本>いながききよたか
<製作総指揮>木下直哉
<製作>野儀健太郎
<プロデューサー>伊藤伴雄
<撮影>藤澤順一
<照明>豊見山明長、上田なりゆき
<録音>藤本賢一
<美術>金田克美、中山慎、竹内悦子
<装飾>大坂和美
<衣装>宮本茉莉
<メイク>田中マリ子
<編集>阿部亙英、三條和生
<音楽>安川午朗
<音楽プロデューサー>津島玄一
<音響効果>岡瀬晶彦
<助監督>谷口正行
<スクリプター>赤澤環
<キャスティング>杉野剛
<アシスタントプロデューサー>座喜味香苗
<制作担当>田辺正樹
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