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【映画レビュー】「65 シックスティ・ファイブ」(原題「65」/2023 アメリカ) [映画]

【映画レビュー】「65 シックスティ・ファイブ」(原題「65」/2023 アメリカ)
 「クワイエット・プレイス」(2018)でコンビを組んだスコット・ベック、ブライアン・ウッズが脚本・監督を担当し、シリーズ化された「死霊のはらわた」(1981)、「スパイダーマン」(2002)でメガホンを取ったサム・ライミによるプロデュースで製作されたSFスリラー。「スター・ウォーズ」シリーズで知られるアダム・ドライバーが主演を務めている。
 今から6500万年前、銀河のはるか遠い彼方にある、地球に似た惑星ソマリスで、宇宙飛行士のミルズ(アダム・ドライバー)は妻アリア(ニカ・キング)、娘ネヴァイン(クロエ・コールマン)と暮らしていたが、ネヴァインは病に侵されており、高額な治療費を必要としていた。ミルズはネヴァインの治療費を稼ぐため2年間の宇宙探査の旅に志願し、宇宙へと旅立つ。
 しかし、その探査船は小惑星群に遭遇し、ミルズは脱出を試みるも、隕石の衝突を受けて大破し、とある惑星に不時着する。そこは6500万年前の白亜紀時代の地球だった、
 ミルズは冷凍保存ポッドで眠っていた乗客全員がの死亡を確認し、自らも死を覚悟する。その時、突然船内のコンピューターが1個の冷凍保存ポッドの位置データを指し示す。ミルズは船内を捜索し、中からコア(アリアナ・グリーンブラット)という名の少女を助け出す。ミルズはコアを抱えて戻る途中、恐竜らしき足跡を発見する。
 ミルズはコアを船内に残し、外の探索を開始する。そこは酸性の間欠泉が噴出し、周囲には巨大な恐竜の骨が見つかる。
 ミルズとコアは言語が通じない中、ミルズが絵を描いてコアとコミュニケーションを取り、船のもう半分を探すという目的を伏せて山の上に家族がいると嘘をつく。この時、ミルズとコアは、地球には巨大な隕石が迫っていることに気付いていなかった。
 ミルズとコアは何度も恐竜に襲われそうになり、それでも何とか逃げながら移動を続ける。ミルズはコアに故郷に残してきた娘のネヴァインの面影を重ね合わせ、2人は次第に心を通わせ合う。
 しかし、ミルズとコアが雨を避けるために入った洞窟で、コアの身には寄生虫が取り付いていまう。ミルズは手当を行い寄生虫を退治するが、その直後に巨大ティラノサウルスが洞窟を襲い、ミルズとコアは離れ離れになってしまう。
 外に出たミルズは上空に巨大な隕石が接近していることに気付き、12時間後に地球に衝突することを知る。ミルズはコアを探しているうちに底なし沼にはまってしまうが、駆けつけたコアによって助け出される。
 ミルズとコアはようやく山の上の船の残骸に到着するが、コアはそこで死んでいる両親を発見し、取り乱す。ミルズは故郷に残してきた娘ネヴァインが亡くなったことを明かし、コアを落ち着かせる。
 ミルズとコアは脱出ポッドに乗って地球から飛び立とうとしましたが、隕石の破片が容赦なく降り注ぎ、ティラノサウルスが襲ってくる中、2人は協力してティラノサウルスを倒し、隕石が地球に衝突する寸前、間一髪で脱出することに成功する。ミルズとコアは救難信号を出し、地球圏を飛び出して別の惑星へと飛び立っていく場面で、物語は終わる。
 細かいことを言い出せばツッコミどころ満載のストーリーだが、アメリカではこの手の作品が絶え間なく再作されていることから、それなりにニーズはあり、興行収入も期待できるのだろう。しかしながら、見ている途中でオチがだいたい予想できてしまうような流れに、凡庸さを感じずにはいられない。そもそも、少女1人の手で撃退されてしまう恐竜て何?と思わされるのだ。
 スケールが大きいようで、実は6500万年前の地球が舞台とする、ほぼワンシチュエーション作品であるし、アダム・ドライバーの演技力も生かされていない上に、CGとVFXの技術で何とか形にしてしまった感が否めない作品だ。
<評価>★☆☆☆☆
<公式サイト>https://www.sonypictures.jp/he/11202092
<監督・脚本>スコット・ベック、ブライアン・ウッズ
<製作>サム・ライミ、デボラ・リーブリング、ザイナブ・アジジ、スコット・ベック、ブライアン・ウッズ
<製作総指揮>メリアン・ブランドン、ダグ・メリフィールド、ジェイソン・クロス、アーロン・L・ギルバート
<撮影>サルバトーレ・トチノ
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