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【映画レビュー】「ビースト」(原題「Beast」/2022 アメリカ) [映画]

【映画レビュー】「ビースト」(原題「Beast」/2022 アメリカ)
 妻を亡くした医師のネイト・サミュエルズ(イドリス・エルバ)は、2人の娘を連れ、妻と出会った思い出の地・南アフリカへ旅行へ出かける。現地で狩猟禁止保護区を管理する旧友の生物学者マーティン・バトルズ(シャルト・コプリー)と再会し、彼の案内で広大なサバンナでドライブをして楽しんでいたが、途中で寄った村で住民たちの死体を発見する。
 しかし、途中で寄った村で住民たちの死体を発見する。生き残りの住民は、怯えながら彼らに「ディアボロ(悪魔)」と呟き息絶える。そこには密猟者の魔の手から生き延び、人間に憎悪を抱くようになった凶暴なライオンが潜んでいたのだ。そのライオンは密猟者に仲間を殺され、ただ1頭生き残り、人間への憎悪に満ち、人間を食べずにただ引き裂いて殺すことだけを目的にした残忍なモンスターと化していた。ライオンに遭遇したネイトは、愛する娘たちを守るために牙をむく野獣に立ち向かっていくというストーリーだ。
 脚本自体にこれといった捻りはない。ただ、“ビースト”と化したライオンの造形は実に恐ろしく、見事だったし、極限状態の中、ギクシャクしていた父娘の関係性が深くなっていく様も描かれている。
 しかしながら、あまりにもアッサリとしたラストシーンで拍子抜けさせられる上、“結局、密漁グループはお咎めなし?”といったモヤモヤ感が残る。
 “ビースト”を作り出したのは間違いなく密漁者に他ならないのだから、本当の“ビースト”は人間であることを伝えたいのであれば、そんな連中に鉄槌を下す描写があっても良かったのではないか。
 94分という短尺作品では、そこまで網羅するのは難しかったのか。しかし、VFX担当がいい仕事をしていたことだけは評価していいだろう。
<評価>★★☆☆☆
<公式サイト>https://www.universalpictures.jp/micro/beast
<監督>バルタザール・コルマウクル
<脚本>ライアン・イングル
<原案>ジェイミー・プリマク・サリバン
<製作>ウィル・パッカー、バルタザール・コルマウクル、ジェームズ・ロペス
<製作総指揮>バーナード・ベリュー、ジェイミー・プリマク・サリバン
<撮影>フィリップ・ルースロ
<美術>ジャン=バンサン・ピュゾ
<衣装>モイラ・アン・メイヤー
<編集>ジェイ・ラビノウィッツ
<音楽>スティーブン・プライス
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