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【映画レビュー】「X エックス」(原題「X」/2022 アメリカ) [映画]

【映画レビュー】「X エックス」(原題「X」/2022 アメリカ)
 同作の舞台は1979年のテキサス。自主映画で一発当ててやろうとする3組のカップル、女優マキシーン(ミア・ゴス)とマネージャーのウェイン(マーティン・ヘンダーソン)、ブロンド女優のボビー・リン(ブリタニー・スノウ)と俳優ジャクソン(スコット・メスカディ)、監督のRJ(オーウェン・キャンベル)とその恋人で録音を担当するロレイン(ジェナ・オルテガ)の男女計6人の学生が、新作映画「農場の娘たち」を撮影するために借りた農場を訪れる。しかし、それは単なるポルノ映画だ。
 6人を迎え入れた老人ハワード(ジェナ・オルテガ)は、6人が泊まる場所として、納屋へ案内する。順調に撮影を続ける撮影クルー。だが、ロレインと仲違いしたRJが、深夜に一人で帰ろうと車に向かう。
 そんなRJに色目を使う農場主の妻パール(ミア・ゴス:2役)。実は彼女は殺人鬼で、高齢ながらもセックスに執着していた。無視されたことに怒り、パールはRJを刺し殺す。退役軍人でもある夫のハワードは心臓病持ちの老体だが、妻の殺しを手伝い、始末する共犯者だ。
 RJを探しに出て、パールに殺されるウェイン。撮影クルーは老夫婦に次々と殺され、マキシーンだけが取り残される。ハワードが心臓発作で死亡しても構わずに、マキシーンを殺そうと迫るパール。そんなパールを倒し、農場から逃げ去るマキシーン。後には大量の死体と撮影機材だけが残される…。
 ホラーの金字塔『悪魔のいけにえ』や、『ブギーナイツ』といった名作ホラーへのオマージュも感じられる同作。脚本を務め、自らメガホンを取ったタイ・ウェストによって、“ホラー”と“ポルノ”の融合にも成功している。
 そして何よりも、老女でありながら、尽きぬ性欲を殺人という形で消化していくパールの恐ろしさが半端ない。顔色一つ変えることなく、淡々と一人ひとり惨殺していくシーンは視覚的にも効果十分だ。
 ストーリー的に、特に捻りはないものの、ホラー映画の王道を行くような展開であるのは確かだ。ただギャーギャー騒ぐだけで全く怖さも面白みもないジャパニーズホラーにも、少しは見習ってほしいものだ。
<評価>★★★★☆
<公式サイト>https://happinet-phantom.com/X/
<公式Twitter>https://twitter.com/xmovie_jp
<監督・脚本>タイ・ウェスト
<製作>タイ・ウェスト、ジェイコブ・ジャフケ、ハリソン・クライス、ケヴィン・チューレン
<製作総指揮>キッド・カディ、デニス・カミングス、サム・レヴィンソン、アシュリー・レヴィンソン、カリーナ・マナシル、ピーター・ポーク
<撮影>エリオット・ロケット
<音楽>タイラー・ベイツ、チェルシー・ウルフ
<撮影>エリオット・ロケット
<編集>デビッド・カシェバロフ、タイ・ウェスト
<美術>トム・ハモック
<衣装>マウゴシャ・トゥルジャンスカ
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